宇宙の技術が我が家の車に?!いざ断熱塗装
2024/3/18
~制振・断熱・防音~
キャンピングカーに憧れて自作してしまおうと思いつき、自分のパート収入だけでコツコツとお金をためてベース車両を購入しこれまで少しづつ作業してきましたが、今回はいよいよ制振・断熱・防音の作業に取り掛かります。
宇宙のパワーで断熱しちゃおう
今回の自作キャンピングカー制作において目標にしているのが、廃車するときになるだけ産業廃棄物を減らそうと思っています。
キャンピングカーを作成するとき、制振なら自動車専用の制振シート、断熱ならグラスウールやスタイロフォームといった住宅建材の資材を使用するのが一般的なのですが、それだと廃車の時に多くの産業廃棄物が出るので、それを極力減らしてDIYしようという取り組みです。
そこでわたしが目を付けたのが、「ガイナ」というロケットの先端の制振・断熱材として採用された塗料です。
こちらの塗料は塗布するだけで、制振・断熱・防音をすることができる優れもので、産業廃棄物も削減することができるかなり優秀な商品です。
ガイナを使用するにあたっての問題が、どうすれば最大限のパフォーマンスを引き出せるのか。
ガイナは7キロと14キロの容量のものが販売されているのですが、愛車を塗るにあたってどれくらいの量が必要なのかがわかりません。
ユーチューブにアップされているDIY動画を目を皿のようにして観てみましたがわからなかったので、思い切って製造販売されている株式会社日進産業さんにメールで問い合わせをさせていただきました。
ありがたいことに、とても丁寧な返信をいただき愛車の車種をお伝えしたところ、必要な容量と取り扱い方法などを教えていただきました。
それによりますと、14キロで足りるということと、ガイナを塗る前に塗布面の素材にあった下地塗装が必要で重要だということと、ガイナも2度塗りをしないと効果が発揮できないということを教えていただきました。
さっそく作業開始です。
まずは、下地塗料を塗るために塗装面を紙やすりで足付けします。
息子に手伝ってもらい、機械の手も借りながら、しっかりと足付けすることができました。
じつは、足付け作業をしましたがすぐに塗装作業をせず、この後ボディーの凹みを直したりアンダーフロアを剥がしたりする作業に取り掛かり、気がつけば1年も経っていました。
助っ人登場
体重のせいか、年齢のせいか、はたまた母親業が忙しいのか、遅々として進まない作業を見かねて実家の父が助っ人として来てくれました。
手分けして窓などを養生して、ボロボロな内張りを剥がしていきます。
この地味な作業がほんとうに面倒くさいのですw
前回のアンダーフロア剥がしをほぼ一人で行ったのですがそれで力尽きたので、今回は助っ人として父が来てくれて本当に助かりました。
2人で分担しながらテキパキと進めたら、さっそく塗り作業開始です。
まるでSF映画のような白い世界
下塗りが終わったら次は本塗りです。
ガイナはテクスチャーがかなり重たく、念入りに混ぜることが重要だと株式会社日進産業さんに教えていただいたので、時間をかけて念入りに混ぜました。
画像で伝わっているかどうかわかりませんが、漆喰と似た感じのテクスチャーでかき混ぜるにもかなり力が必要です。
このまま塗るとかなり苦戦しそうですが、ガイナは水性塗料なので塗りやすい硬さになるまで水で薄めることができます。
この後、小分けにして水で希釈してから塗り始めました。
初日は下塗りと乾燥時間の都合もあり、本塗りは1回で終わらせ、翌日に持ち越しして2回塗りました。
断熱と防音の効果やいかに?
ガイナを塗装して車内環境が「劇的」に変化しました。
まず、運転中の車内のビビり音がなくなり車内が静かになりました(笑)。
塗装するまでは、マンホールや田舎特有の道路の陥没や、ヒビ割れの上をタイヤが通るたびに会話も困難なほど騒音がしたのですが、それがかなり軽減されたのです。
そして、注目の断熱ですが、真夏の炎天下に長時間駐車した天井を内側から触ってみたところ、鉄板むき出しの状態で触れるくらいの温度になりました。
あくまで主観ですが、炎天下の公園の滑り台よりも温度は低いと思います。
今回天井を支える柱を塗らなかったのですが、不思議なことに、天井よりも内側にあって直射日光を受けていないはずの柱のほうが熱くて触れないほどになっていたので、かなり断熱・遮熱効果を発揮していると感じました。
しかし、オールクリアの窓ガラスからの太陽熱のせいで車内はまだまだ暑く、体感としては塗装前から変わっていないので、スモークフィルムを貼って改善しようと思っています。
ようやく下地作業が終わり、次回からは設備や内装に取り掛かれると思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
またお越しください。