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ミッション・インポッシブル!? 飛び石によるフロントガラスの傷を1000円でリペアせよ!

2021/9/7


どうも、前回伝説のポールに、愛車もココロも傷つけられたおばちゃんです。前回のお話をご存じない方は、ぜひそちらもご覧ください。(駐車場に響くおばちゃんの悲鳴

今回は40代の普通のおばちゃんが、キャンピングカーを自作すべく、前車を売却し商用バンを自身のへそくりで購入したところから始まります。

購入した中古車のフロントガラスにあった飛び石によるキズを、DIYで総額1000円という低価格で解決いたしましたのでご紹介します。(すべて自己責任でいたしました。同じようにされる場合も、自己責任でお願いいたします。)

ISUZU COMO

中古車には故障がつきもの

中古車をオンラインで購入された経験はありますか?今回わたしは、現車をノールックで中古車販売業者様からネット購入しました(笑)。

オンラインにせよ、お店に行って現車を確認したうえでの購入にせよ、中古車には「オイオイ、聞いてないよ~」という不具合や故障がどうしても発生することがあります。

わが家の場合は、フロントガラスに飛び石による小キズがありました。まったく情報として聞いていませんでしたし、受け渡しの際にも説明を受けていませんでした。

購入店舗に問い合わせなどしても良かったのですが、静岡県の店舗から購入したので、車を持って行くにも交通費が掛かりますし非現実的です。

地元で修理に出すにしても1万円以上はかかります。懐具合が寒い今回は、思い切ってDIYでリペアすることにしました。

飛び石を知らない主婦仲間のためにご説明します

飛び石とは、走行中に車のタイヤなどから跳ね上げられた小石が、自車のフロントグラスに命中してできるキズのことです。穴にも種類があり、ヒビと穴ぼこなどがあります。

車のフロントグラスは2枚の合わせガラスになっており、その2枚を合わせるため、中間層に樹脂が入っています。

この合わせガラスのおかげで、1層目のガラスに小石が当たっても、中間層にある樹脂が衝撃を吸収して全破損とならずに、小キズと呼ばれる程度のキズに抑えられるわけです。

(これが飛び石による傷。幸いにも1枚目のガラスのみの傷でした)

なぜ直さなきゃいけないのだろう?

「小さいキズなのに直さなきゃいけないの?」「車検もクリアして納車されているから大丈夫なんでしょ?」と、旦那に聞いてみました。

「今後、大きな傷になってしまったら車検は通らなくなるよ」「そうなるとフロントガラスを入れ替えしなきゃいけなくなって、修理金額も高くなるよ」と言われました(怖)。

車検が通らなくなる!?フロントガラス取り換え!?怖い怖い。これ以上、予定外の出費は抑えなくては。キャンピングカーを作る前にわが家が行き倒れになってしまう。

息子「お母さ~ん。今日の晩ごはんはなに?」

母「今日は、お塩と味のりよ~」なんて、さすがに笑えないですよね。

それにフロントガラスが割れるということは、運転するわたし自身や同乗する息子の命にもかかわります。

「はい、直します」即決しました。

リペアするために勉強しよう~

ディーラーや修理屋さんなどにお願いしたら、1万円は軽く飛んでいくリペア作業です。それをずぶの素人が、DIYでしようというのですから下準備が肝心です。いつものごとくYouTubeやGoogleで調べました。

調べた結果

①キズの中に樹脂を流しいれる。

②樹脂をキズに行きわたらせるために真空状態にする必要がある。

③はみ出した樹脂を適切に処理する。

ざっくりとですが、この3つが要となることが分かりました。

なんかちょっと簡単そう……。(専門業者さん、生意気言ってすみません)

女は度胸!やると決めたらやるのがおばちゃん流

やるときはやるんですよ!

早速、楽天市場でリペアキットを注文しました。わたしが選んだものは、送料合わせて1000円ちょうどの商品です。

もっと安いリペアキットも販売されていましたが、動画の説明が付属している点と、シリンジで真空にするタイプということが購入の決め手でした。

さっそく商品を開封。「ふんふん」「説明書通りにやればできそうだ」勝手に成功を確信しました(苦笑)。

(説明書はとにかくよく読みましょう。QRコードを読み取れば説明動画も視聴できます)

~作業開始~

まず、修復個所の清掃をします。

汚れや油分などを充分にふき取り、まち針などの先端のとがったもので、キズの中に入り込んだ埃も除去します。

(修理箇所の油分やホコリを除去します)
(まち針など先端のとがったもので、傷の内部に入り込んだ汚れを掻き出します)

きれいに下処理をした後は、修復したい傷を中心にしてリペアキットに付属されている台座シートと、突起物のついた台座という部品を取り付けます。

(このパーツの中央に傷がきちんとはまっているかどうかが成功の鍵となります)

この突起物のあるパーツは、見ていただくとわかるように穴が開いており、ここに溶剤を入れていきます。溶剤はUVレジンや、エポキシ樹脂のようなツンとしたケミカル臭がしますのでご注意ください。

(一滴ずつ5滴ほど注入します。焦らずにやるのがコツです)
(付属のシリンジを着けます。女性の力でもグイグイねじ込めばちゃんと装着できます)

ねじ込みながらシリンジを装着したら、ピストンを引き上げて、シリンジの中を真空にする作業をします。

この作業は結構力がいりましたし、ピストンを固定する切りカギの位置をちゃんと確認していなかったので、少々もたつきました。

切りカギの位置は、上下2か所あり、この作業の時は一番下の切りカギに固定します。ピストンを指定の位置で固定できれば、10分間放置します。

10分後、シリンジを取り外し、ピストンをぎりぎりまで引き上げて空気を入れ、再度台座に取り付けます。今度はピストンを押し込んで、2か所ある切りカギの上の部分で固定させ、20分間放置します。

(最初の10分間の時の車内画像です。本当であれば、内側から空気の泡が抜けて行く様子が見られるのですが、色々もたついて見れませんでした。残念)

空気を押し込んで20分放置した後は、シリンジを外して、台座と台座シートを付属しているカミソリできれいにはがしていきます。慎重に行いましょう。

(カミソリの取り扱いには十分ご注意ください)

ここからラストスパートです。溶剤を注入した傷の上に、付属しているフィルムを置き、フィルムとガラスの面の間に溶剤を数的入れてなじませます。

この時、気泡が入らないように丁寧に空気を抜き、ここからさらに20分放置します。

(ぴったりとフィルムを貼り付けます)

この作業は春先に行ったのですが、我が家の駐車場の向きにより、早い時間に車が日陰に入ってしまいました。

紫外線が少ない時期というのも考慮して、規定の時間以上に放置したのですが、案の定、溶剤が固まっていませんでしたので奥の手に出ることにしました。

(UV装置でチート行為)

あら不思議!UVレジンでアクセサリーを作ることが流行った時に、購入していたUV装置が日の目を見ました(笑)。

趣味がジェルネイルやUVレジンの小物づくりの奥様なら、お持ちの方も多いと思います。

今回は、この装置に助けられました。

(カミソリを使ってフィルムと、周囲に付着した固まった溶剤を削ぎ落していきます)

削ぎ落す作業で、一連の流れは終了です。

結果は、こんな感じです。

(ビフォー。作業前にはスマホでも確認できるくらいの傷でした)
(アフター。この画像では確認できないくらいの仕上がりに満足しています)

白い丸は光の反射です。指の先にある傷が、スマホでは写しきれませんでした。

もはやこれは、成功と言っても過言ではないのでしょうか?この後、旦那と旦那の同僚にも確認してもらいましたが、二人とも仕上がりに驚いていました(ドヤァ)。

やればできる。だけど違法なことはしないで

おばちゃんが、1000円でガラスリペアをするという今回の記事はいかがでしたか?

あくまでも自己責任ですし、傷の状態も個々によって違いますので、「おススメいたします」といった内容ではないのですが、綿密な下調べと少しの勇気で10分の1以下の金額でリペアすることができました。

車の整備や、修理、カスタムなどは、ネットで勉強してみるとDIYできたり、安上がりにできることが結構あります。

エンジンオイルも、汚れることをいとわなければ自分でできますし、自分でやらなくてもガソリンスタンドに行けば、オイルの料金のみで交換してくれる店舗もあります。

ただ、自分でオイル交換する際には、廃油の処理など自治体によって廃棄方法が違ってきます。居住地のごみ処理方法など、事前に調べておく必要があることもお伝えしておきます。